絵の話
ベロ藍とは?浮世絵の青を変えた顔料
ベロ藍は、植物の藍とは別の、人工的に作られた青い顔料です。ベルリンに由来する呼び名で、プルシアンブルーとも呼ばれます。「藍」という一字だけを見て、藍染めの原料と同じものと思うと少し混乱します。
青の名前と、青を作る材料
色の名前は見た目を表すことがありますが、顔料の名前は材料や製法の話にもつながります。ベロ藍を知る時には、この二つを分けて考えると分かりやすくなります。「深い青に見える」という感想と、「何を使ってその青を出したか」という調査は、別の問いなのです。
国立歴史民俗博物館の研究では、浮世絵の青に使われた材料を分析し、19世紀前半にベロ藍の利用が広がったことを扱っています。古い絵の色は、見た印象だけで決めるのではなく、材料の分析からも調べられています。
北斎の青を見る時に試したいこと
すみだ北斎美術館は、鮮やかなベロリン藍の流行を『冨嶽三十六景』の背景の一つとして紹介しています。新しい青を使えることが、海や空をどう見せるかという表現の選択肢にもつながったわけです。
絵を眺める時は、まず濃い青だけを目で拾い、次に薄い青を追ってみてください。同じ「青い絵」でも、線に使うのか、広い面に使うのかで働きが違って見えます。さらに白い部分へ視線を移すと、青だけを見ていた時とは波の形が変わって感じられるかもしれません。これは材料を鑑定する方法ではなく、配色を味わうための見方です。
青が好き、の中身を選べる
波の濃淡を楽しむなら「北斎『神奈川沖浪裏』」。青と白の境目が、海の動きを形にしています。一方、夜の青に黄色い光を合わせた絵を持ちたいなら「ゴッホ『星月夜』」も候補になります。こちらはゴッホの『星月夜』の柄で、青が占める面積と光の置かれ方を比べる楽しみがあります。
ケースの印刷に歴史的な顔料を使用しているという意味ではありません。選びたいのは、毎日見たくなる青の組み合わせ。楽天の柄画像で、白が浮かぶ海と黄色が光る夜空を並べ、自分の好きな青を探してください。
参考にした情報
- 国立歴史民俗博物館研究報告・浮世絵の青色に関する研究
- すみだ北斎美術館「北斎×広重」
- 柄の説明:当店の掲載画像による
確認日:2026年10月25日。商品の対応機種・価格・制作発送・注文条件は、購入先の最新案内をご確認ください。

