絵の話
六曲一双とは?屏風の数え方をほどく
「六曲一双」は、六つの面をつないだ屏風が二つで一組、という意味です。「曲」はつながった面の数、「隻」は屏風一つ、「双」は対になる二つの組を数えます。六枚の独立した絵が一組、という意味とは違います。
数字を二段階に分けて読む
作品ラベルに「二曲一隻」とあれば、二つの面からなる屏風が一つ。「六曲一双」なら、六つの面を持つ屏風が二つです。先に一つの屏風の構造を読み、その後で屏風の数を見ると混乱しにくくなります。
京都国立博物館は、日本美術には複数で一つの作品となるものが多く、屏風には隻や双、掛物には幅、巻物には巻という数え方があると説明しています。「作品一つ」と「物理的な部分一つ」が同じとは限らない、ということです。
折れ目も画面の一部
屏風は平らな一枚の画像として見る機会もありますが、折りを作って立てるものです。同館の解説では、日本で紙の蝶番が工夫され、面をまたぐ広い画面を作れるようになったことが紹介されています。
展示写真を見る時には、絵の中の山や雲だけでなく、実際の折れ目にも注目してみてください。前に出る面、奥へ引く面によって、同じ長い絵でも見え方が変わります。画像を横一列に並べた図録と、空間に立てた姿を比べるのも面白い見方です。
小さな画面に移ると何が変わる?
当店の「風神雷神」は風神と雷神を楽しむケース柄です。元の題材が屏風で親しまれていても、ケースの画像をそのまま原作品の寸法や配置として読むわけにはいきません。日用品の縦長の面に、何がどこへ入っているかを確かめて選ぶのがよい方法です。
金色の背景を広く楽しむ「鳳凰」も、鳳凰の羽や雲が画面にどう収まっているかを見たい柄。楽天で確認する時は、表の一部分だけでなく、裏まで含めた全体像を見てください。屏風の数え方を覚えると、大きな美術作品にも、小さなケースにも、「一つの画面をどう使うか」という共通の楽しみが見えてきます。
参考にした情報
- 京都国立博物館「助数詞考」
- 同「楼閣山水図屏風」
- 柄の説明:当店の掲載画像による
確認日:2026年10月25日。商品の対応機種・価格・制作発送・注文条件は、購入先の最新案内をご確認ください。

